高血圧 貧血

わかっているけどやめられない!?喫煙は高血圧に高リスク!

「タバコは身体に悪い!」と、子供でも知っているようなことですが、喫煙者の方々はもう耳にタコが出来るほどこの言葉を聞いていることだと思います。身体に悪いのはわかっているけどやめられない、しばらく禁煙できても、ちょっとしたストレスで久々に吸ってしまうとそのまま禁煙はどこへやら、喫煙者に逆戻り…という人も多いのではないでしょうか?

値段もどんどん上がっていき、高いお金を払ってリスクを買っているようなものだとまで揶揄されてしまうタバコですが、喫煙によるリスクはやはり大きいものです。有名なものでは、やはり肺がんでしょう。全くタバコを吸わない人と比べると、タバコを吸う人の肺がんのリスクは10倍以上とも言われています。しかも、喫煙はなんと肺がんだけでなく、喉頭がんや胃がん、すい臓がんにまで因果関係があると言われています。こじつけじゃないのと言いたくもなりますが、研究結果として発表されています。

そして、がん以外にもリスクが高まるものがあります。高血圧です。タバコと血圧は、一見関係性が遠いようにも見えますが、全くそんなことはありません。むしろ、非常に近い関係なんです。

実は、タバコを吸うことで血圧をすぐに上げることが出来てしまいます。理由は、タバコに含まれているニコチンです。ニコチンといえば依存性がある物質として有名ですが、ニコチンはわたしたちの体の「副腎」という場所を刺激します。副腎は、いろんな種類のホルモンを分泌する場所で、ニコチンによって刺激された副腎は「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」を分泌します。この2つのホルモンは、交感神経を刺激して脳を興奮状態に持っていきます。そうなると、血管が拡張して心臓の動きを強め、血圧をあげてしまうんです。

それだけではとどまりません。タバコを吸うことで、血中の一酸化炭素の量が増え、血液の中で酸素を運ぶ役目をしているヘモグロビンの動きが鈍くなってしまいます。血中の酸素の量が低下すると、心肺機能が低くなってしまい、さらに心臓の動きに負担をかけてしまうのです。また、タバコの中にある酸化物質は血管を酸化させます。血管が酸化することで、動脈硬化を引き起こしやすくなります。動脈硬化は様々な重篤な病気を引き起こす原因になるのは、みなさんよくご存知かと思います。

しかも、タバコを吸うことによって上がった血圧は一定時間下がりません。数時間に1本程度吸う場合ならば上昇した血圧が落ち着きますが、チェーンスモーカーのようにひっきりなしにタバコを吸うような人は血圧が上がっても下がる暇がないのです。タバコを吸っているだけでも大きいリスクが、より大きくなるといっていいでしょう。

このように、タバコにはわたしたちにとって悪い影響しかない、と言い切ってもいいくらいのものです。しかし、簡単に辞めることが出来ないこともよくわかっています。私は喫煙者ではないので、副流煙をこちらにやらなければ好きに吸えばいいと思っているところはありますが、やはり親しい人が吸っていると心配になる気持ちがあるのも事実です。何かしらの大きなキッカケがないと辞めづらいとは思いますが、「やめよう」と思わなければ辞めることは出来ません。自分の身体を考えるなら、禁煙外来などで「禁煙」する努力をしてみてはどうでしょうか。

薬を飲んでも治らない高血圧…その原因は、ホルモンの異常かも!

高血圧になる原因といえば、タバコをたくさん吸っている、塩分をとりすぎている、ビールなどのアルコールをとりすぎている、運動不足でメタボリック体型になっている…といったものが挙げられると思います。しかし、それらが原因ではない、降圧剤を服用していても一向に効果がないという高血圧があるんです…。

そんな、ちょっと一般的な理由ではない高血圧の原因は、「ホルモンの分泌異常」です。現在高血圧と診断されている患者さんの数は4000万人とも言われていますが、その中の10%程度が、このホルモンの分泌異常が原因である高血圧と言われています。

中でも代表的なのが、「原発性アルドステロン症」というものです。アルドステロンというのはホルモンの名前で、血圧のバランスを保ってくれるという、とても大切な働きをしています。腎臓の上にあるとても小さい内分泌臓器である「副腎」に腫瘍が出来てしまったり、肥大してしまう過形成によって、過剰にアルドステロンが分泌されてしまうことからきています。

アルドステロンが過剰に分泌されることで、腎臓は「ナトリウムを外に出さないようにしなければ!」と、尿から排出するナトリウムの量を減少させます。その結果、血液中の塩分濃度が高くなってしまい、その塩分濃度を薄めようとして血液中の水分量も増加、高血圧に繋がっていく…というわけなんです。

この原発性アルドステロン症が引き起こす高血圧は、いくら運動をしても、いくら塩分を減らしても、降圧剤を飲んでも一向に症状が改善しないという特徴があります。お医者さんに高血圧と診断され、降圧剤をずっと服用していても一向に血圧が下がらない、ということがあればこの病気の可能性が非常に高いとも言えます。この病気の面倒なところは、一般的な高血圧の検査では判明しづらいことにあります。ホルモン検査を行って初めて原発性アルドステロン症とわかることがほとんどなんです。

症状を改善させるためにはどのような方法があるのでしょうか。まず、2つある副腎の片方だけに腫瘍が出来ている場合は、手術で切除するという方法があります。内視鏡を利用した手術法である「腹腔鏡下副腎摘出術」を利用すれば、翌日から歩いたり、食事をすることも可能です。対して、2つの副腎両方に腫瘍ができていたり、片方にしか腫瘍が出来ていなくても手術が行えなかったり、手術はイヤという場合は、アルドステロンの働きを抑える薬を服用することで治療を行います。降圧剤は、「カルシウム拮抗剤」というものがほとんどで、血管の筋肉細胞にカルシウムが入り込むのを防止し、血管を拡張する働きをしていますから、アルドステロンが原因である原発性アルドステロン症には効果がないというのもうなずけますね。

現在、高血圧の治療を行っていてもなかなか血圧が下がらないという場合は、この病気である可能性があります。かかりつけのお医者さんに相談をして、病院の内分泌科などでホルモン検査をしてみるといいでしょう。間違った薬を飲み続けることは身体にもいい影響はありませんので、自分の症状を適切に把握することが一番大切で早急に行うことだと言えます。

病気になってからじゃ遅い!血圧上昇を予防するためやるべきこと4つ

今や、生活習慣病という名前がわたしたちの中にすっかり浸透してしまっています。それほどまでに、生活習慣病と言われる病気の数々は非常に身近になっていると言えます。特別なことをする必要もなく、生活をしているだけでリスクがあるようにも感じてしまう生活習慣病ですが、主だったひとつとしてあげられるのが「高血圧」です。年齢が高い人ならば、誰であっても気をつける病気になっていますが、今から高血圧の対策をしていれば、将来のリスクをぐっと減らせます。そのためにやるべき4つのことをリスト化してみました。

【1】塩分を摂り過ぎない
高血圧の原因のひとつは、塩分を摂り過ぎることです。もともと日本人は醤油や味噌やお漬物など、塩分が多めの食生活を送ってきてはいましたが、最近はそれに加えて洋食をよく食べるようになったため、脂肪分も多く摂るようになってきています。成人の1日の食塩摂取量は、男性で9g、女性で7.5gがいいとされており、理想は1日6gと言われています。みんな大好きなラーメンは、スープも含めると1杯で食塩が6g前後。1日分の塩分がラーメン1杯で摂れてしまいます。ファーストフードにも塩分はたくさん含まれていますから、出来るだけ減塩を意識した食生活を送るようにしたほうがいいでしょう。ナトリウムを体外に排出するために必要なカリウムの摂取や、水分の摂取も合わせて行うとより効果的です。

【2】お酒は飲み過ぎない
適度なお酒はガンなどのリスクを低下させる薬になるのですが、飲み過ぎは血圧を上げる要因になってしまいます。また、お酒と一緒に食べるおつまみは塩分が多く含まれているメニューが多いので、リスクもグッと上がってしまいます。どのお酒であっても、1日に飲む量は「お付き合い」程度にしておくのが無難です。飲むなら、抗酸化作用があるポリフェノールを多く含んだ赤ワインがオススメですよ。

【3】タバコは吸わない
吸っている人にとっては「吸えないなら死んだほうがマシだ!」という人もいるかもしれませんね。しかし、タバコは百害あって一利なしな嗜好品です。値段もどんどん高くなっていますし、将来のことを考えてスパっと辞めてみるのはどうでしょうか。タバコは吸っているだけで血圧が上昇しますし、ガンのリスクも非常に高くなります。肺がんだけではなく、「こんなところまで!?」と言いたくなりますが、すい臓がんや腎臓のガンにまでタバコはリスクを運んでくるんです。すぐに辞めることはできなくても、一部電子タバコに変えてみるとか、ニコチンパッチを貼るようにしてみたり、「禁煙外来」に行くのもいいのではないかと思います。

【4】適度な運動をする
忙しい人にとってはなかなか難しい運動ですが、駅をひとつ前で降りてみたり、エレベーターではなく階段を使ってみるなどの、身近な「ちょっとした運動」を生活に取り入れてみましょう。女性ならばむくみやホルモンバランスの崩れの防止にもなりますよ。ただ、激しいスポーツを継続的に行なっていると、スポーツ心臓になりやすくなる可能性があります。ウォーキングなどのゆるやかな有酸素運動が一番適していますので、気分転換に30分ほどのウォーキングを始めてみるのもいいのではないでしょうか。

簡単!押すだけで血圧が低下?手軽に押せる、高血圧に効くツボ5選!

ダイエットや肩こり、頭痛などに手軽に試せるものと言えば…東洋医学が誇る治療法、ツボです。特に必要な材料もなく、お金もかからないのでちょっと気が向いたときに出来るのはとっても嬉しいですよね。わたしたちの全身にある、様々なツボ。身体のいろんな症状に対応したツボがたくさんあるのですが、血圧が高いことで悩んでいる人にもオススメな、血圧を下げるツボというのもあるんですよ。

降圧剤などの薬で血圧を下げることももちろん大切ですが、出来るならば薬に頼らず自然に下げられたらそれが一番いいですよね。高血圧にきくツボは、頭のてっぺんから足の指の裏まで、全身に渡ってたくさんの場所にツボがあるんです。その中でも、仕事中や家事の合間など、手軽に押せる部分のツボをピックアップしてご紹介したいと思います。

まずは、耳にある「降圧溝」という名前の部分です。耳の裏側の上の方、ちょっとぺこんとへこんだところがそうです。つまむようにして刺激したり、指の腹でこするなどしてツボを刺激するようにしてください。1日3回程度、1度に30回程度の刺激を目安に行ってください。

首のコリ解消と共に行えそうなツボもあります。「風池(ふうち)」というツボで、頭の後ろ、髪の生え際にあります。位置の目安は、後頭部中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ距離のちょうど真ん中くらい。ちょっとへこんでいる場所があるので、わかりやすいのではないでしょうか。この風池というツボは高血圧だけでなく、頭に近い場所ということもあり頭痛や二日酔いなどにも効果があるという非常に嬉しいツボ。親指で軽く押すようにし、残りの4本の指は頭を支えるようにあてがいましょう。

デスクワークが多い人にピッタリなツボはこちら、「曲池(きょくち)」です。肘を軽く曲げると内側にシワができますよね。そのシワが終わったところにあるツボです。こちらは高血圧だけでなく、デスクワークでつかれた腕や肩こりにも効果があります。場所もわかりやすく、思いついたときにすぐ刺激が出来るのもいいですよね。ここだけでなく、曲池から約指3本分手首側方向にある「手三里(てのさんり)」も血圧と肩こりに効果がありますし、「神門(しんもん) 」という、手のひら側の手首のシワの小指側(手首の腱よりも小指側)でへこんでいる部分にあるツボも血圧を下げるのに効果があります。神門はそれだけではなく、神の門というその名の通り非常にパワーが強いツボで、心にも強く作用します。つまり、ストレスの解消効果が高いということですね。押しやすい場所にありますから、ちょっとイラっときたときにそっと押してみましょう。

他にも、たくさん高血圧に効果があるツボがありますから、興味を持った方は調べてみてください。お風呂のあとのリラックスタイムに行えるような足のツボや、他人に押してもらって非常に気持よさそうな背中のツボなんかもありますよ。

ツボ押しというと、力いっぱい押さなければいけないと考えがちな人がいますが、強く刺激しなければいけないということはありません。軽く押すだけでもきちんと効果はでますし、高血圧だとあまり強く刺激すると身体の負担にもなりかねません。適切な力で刺激することが大切です。

そのめまいや立ちくらみ、貧血だと思っていたものは実は高血圧かも!

貧血といえば、かよわい女性が陽の下で立ちくらみを起こす…というのはちょっと古いかもしれませんが、女性に多く、また、低血圧の人が多いイメージがある人が多いのではないでしょうか。その文字のイメージから、「血が少ない」ことで貧血を起こすイメージがありますが、自分が貧血と思っている症状、実は高血圧からくるものかもしれませんよ。

貧血とは、血液中の酸素を運搬する役目である赤血球やヘモグロビンの量が減少してしまい、なかなか全身に酸素が行き渡らず立ちくらみやめまいを起こしてしまうことを言います。ここで、「あれ?低血圧って関係ない?」とおもった方はするどいですね。そうなんです。貧血はあくまで血液中の酸素量が減ってしまう状態のことをいうため、貧血自体には血圧は全く関係がないんですね。ですので、低血圧の人でも高血圧の人でも貧血になる可能性はあるんです。

低血圧はその名の通り、血圧が弱いために全身に血液を送る力が一般的な人に比べて弱く、頭に送り込まれる血液の量が少ないためにクラクラしたり、めまいが起こってしまいます。対して高血圧の場合は、血圧が正常な人よりも血管が狭くなっていたり、かたくなっていたりなどして、血液をスムーズに送り出すことができないため心臓や血管に強い圧力がかかっている状態です。そのため、いきなり激しい動きをするとうまく血液を送り出すことが出来ず、立ちくらみやめまいを起こしてしまうことがあるのです。

寝転がっていて、急に立ち上がったときにフラッとなる経験は一度はしたことはあるのではないでしょうか?これは正常な血圧の人でも起こることですが、高血圧の人はさらにこの症状が発生しやすいんです。このような症状を「起立性低血圧」と言います。これは、自律神経の働きが悪くなっているために立ち上がったときの血圧が上手く調節できないことが理由です。また、降圧剤を服用している人は、血圧が下がりすぎて立ちくらみでは収まらず失神してしまう場合もあるとか。

この貧血、低血圧、高血圧の3つに共通している自覚症状はめまいや立ちくらみです。しかも、自分で「この立ちくらみはきっと高血圧だ!」と判断出来るようなものではありません。特に女性の場合ですと、月経などで鉄分不足になりやすいため貧血だ、という方もたくさんいると思います。しかし、自分で貧血だと思っていたものが実は高血圧からくるものだったならば非常に恐ろしいことになってしまいます。「最近妙に立ちくらみがする…」など、めまいや立ちくらみの頻度が高い方は、一度血液検査をしてもらうほうがいいでしょう。

改めておさらいしてみよう!どうして肥満になると高血圧になるの?

昔から、何かと病気を呼び込むからなってはいけないと言われているのが、肥満体です。最近はメタボリック症候群による悪影響が次々と発表され、お腹まわりを気にしている人も多いのではないでしょうか?

食事の内容も豊かになり、安くてお腹いっぱい食べることが出来る今の時代はとても幸せなことですが、和食から洋食に移行が進んだこともあり、肥満の人の数も増えてきているようです。頭ではわかっていても、美味しいものを目の前にしてガマンするのはとってもしんどいことですから、ついつい食べてしまいますよね。しかし、やはり身体にとってはいいことではありません。肥満は様々な病気の元になってしまう、高血圧を引き起こす大きな要因のひとつなんです。なんと、標準体重の人と比べて肥満の人は、高血圧のリスクが2倍以上と言われているんですよ。

太っているということは、栄養を取り過ぎているとも言えます。ですから、塩分も人より多く摂取している場合が殆どです。塩分を過剰に摂取していると、わたしたちの身体は血液の濃度を一定にしようとして、血管に水をたくさん出します。そのため血液の量が増えてしまい、血流をうながすためにより強い力で血液を心臓から押し出さなければなりません。そうなると、心臓や血管に負担がかかってしまうんです。

塩分だけではありません。太っていると、普通体型の人と比べて動くのによりたくさんの血液が必要になります。よりたくさんの血液を身体に送るためには、1回のポンプ運動で送り出す血液の量を増やさなければならず、塩分を取り過ぎているときと同じように、より強い力で血液を送り出す必要があります。強い力で血液を送るということは、血管に対して強い圧力がかかると言い換えることが出来ますから、太っていると血圧の上昇を招いてしまうと言えるんですね。

また、太っていると、「高インシュリン血症」というものになりやすいと言われています。インシュリンの働きが悪くなり、血液中の糖度が高くなってしまうのを抑えるために過剰にインシュリンを分泌してしまうという症状なのですが、これは糖尿病に直結する症状ですので注意が必要です。また、糖尿病以外にも動脈硬化からの心筋梗塞や脳梗塞など、様々な病気の原因になるのが高血圧なんです。

肥満にも種類があり、女性に多い「皮下脂肪型肥満」と男性に多い「内臓脂肪型肥満」の大きく2つに分けられますが、高血圧になりやすいのは後者の「内臓脂肪型肥満」と言われています。内蔵周りに脂肪があることで、血管を圧迫しやすいなどの影響もあるようです。メタボ検査にひっかかったお父さんたちは要注意というわけですね。とはいえ、皮下脂肪型肥満だから大丈夫というわけではありませんので、まずは肥満から脱出する必要がありますよ。肥満が解消されれば血圧が低下して安定するという研究結果もありますから、1キロでも落とせば血圧の低下が期待出来ます。

激しい運動を行うと、息が上がって逆に心臓に負担をかけることになってしまいますので、ゆっくりと続けられる有酸素運動が適しています。ウォーキングや水泳、ヨガなどがいいでしょう。痩せることで美しくなり、健康も手に入るとあればやらないわけにはいきませんよね。運動を続けるにはなかなか根性が必要な部分もありますが、将来の健康のためにも小さなことから始めてみませんか。

血液をサラサラに!水分をしっかり補給して血圧の上昇を抑えよう!

水分をしっかり補給しないと、血液がドロドロになってしまうという話は有名ですし、今や誰もが知っていると言っても過言ではない知識かもしれません。普段から、意識的に水分を摂っている人も多いと思います。特に、血圧が高めなことを気にしている方は、ぜひ!水分補給をしっかり行ってください。

血圧が高めだったり、既に高血圧と診断されている人は、塩分を人より多く摂取している傾向があります。体内でいらないものをろ過してくれる腎臓は、不要な塩分も外に排出してくれる素敵な臓器なのですが、血液中の塩分濃度が高いと、腎臓が必死に頑張らなければいけなくなってしまい、負担がかかります。このときに、きちんとこちらが水分補給をしていれば、腎臓の働きをサポートできますので、体内から余分な塩分を排出するためには、水分は必須と言えます。

とはいえ、いくらでもがぶがぶ飲めばいいというわけではありません。逆に水分を摂取し過ぎると、血液の濃度自体が低下してしまいますので、薄まった分たくさんの量の血液を送り出さなければなりません。そうなると、逆に心臓に負担がかかってしまい、高血圧の原因となる可能性もあるのです。

ですので、水の飲み方や飲む水の量というのは非常に重要と言えます。一般的に、食事から摂取できる水分は1.2リットルと言われていますので、意識して800ミリリットルから1.3リットル程度の水分を一日にとれればいいでしょう。もちろん、発汗量でも変わってきますので、スポーツを行った日はさらにプラスするなど、ライフスタイルに合わせて摂取量は変えていきましょう。一日4リットルや5リットルの水を摂取する人も中にはいますが、激しい運動をしているなど発汗量が多い場合でない限りは少々とりすぎのきらいがあります。高血圧以外の病気(腎臓の病気や神経性の病気など)の可能性もありますので、注意したほうがいいかもしれません。一度にとる水分はコップ1杯程度でOKです。こまめに補給することが大切ですよ。

摂取する水分の内容に関してですが、可能ならばミネラルウォーターや浄水、水道水などのプレーンな水が望ましいです。もしくはお茶でもOK!緑茶成分は健康によく、コレステロールや血圧を下げるとも言われていますので、血圧を気にしているならばうってつけの飲み物かもしれませんね。ただ、カフェインは取り過ぎると逆に血圧を上げる効果がありますので、1日1杯程度にするなどの工夫が必要になりそうです。コーラやサイダーなどの糖分を含んだ炭酸飲料や、フルーツジュースなど果糖が入ったものをたくさん摂取すると、今度は糖尿病になってしまうおそれがあるので、たくさん飲むのは控えたほうがいいでしょう。

また、塩分をとりすぎてしまった時は水をたくさん飲んで流そうとせず、カリウムを多く含む食品も同時に摂る、ということを心がけてみましょう。カリウムはナトリウム(塩分)の排出を促しますので、血圧の上昇にも効果がありますよ。ただ、このカリウムも大量にとればいいというものではありませんので注意してください。何事もほどほどに、適切なときに適切な分量を摂るのが一番健康につながります。

高血圧が呼ぶ症状…死に至ることも多い、心不全ってどんなもの?

高血圧は、わたしたちの身体に対して様々な悪い影響を及ぼします。動脈硬化や脳卒中などもそうですが、中でも心不全という重大な症状を引き起こします。芸能人の方々など、有名な人も心不全で亡くなっていることが多いので、名前は知っているという方もいるのではないかと思います。

心不全は、正確に言えば病気というわけではありません。「心臓が上手く機能してくれない状態」のことを心不全と言います。高血圧が理由で心不全になる場合、血圧が高いことによる心臓肥大が原因になることが多いのです。

血圧が常に高い状態では、身体のすみずみまで血液を送ることが難しくなります。そのため、心臓が頑張ってポンプ機能を強くしなければなりません。また、流れが悪い分、一気に心臓に対して血液が流れこんでくる場合もあり、心臓はそれを受け止めるために心筋細胞というものを大きくさせていきます。これが心臓肥大です。また、それと合わせて強い衝撃に耐えるため、心臓の壁もどんどん厚くなっていきます。この状態になると、筋肉のしなやかさや柔軟さがどんどんなくなっていき、ポンプ機能も弱まってきてしまうんです。そして最終的に、血液を上手く全身に送ることができなくなり、心臓自体も弱くなっていきます。この恐ろしい状態が心不全と言われる状態なんです。この状態で放っておくと、突然の心臓停止で死に至る可能性が非常に高いので、きっちりと治療しなくてはなりません。また、高血圧の場合は動脈硬化も併発している可能性が高いですから、心筋梗塞が起こる可能性もあります。

高血圧は、サイレントキラーと呼ばれるだけあって自覚症状がないに等しく、自分ではそれが高血圧の影響なのかどうかが判断出来ないものばかりですが、心不全には自覚症状があります。心臓のポンプ機能が低下することによってぐっとむくみやすくなったり、それによって体重の増加が見られます。また、心臓の機能も低下していますのですぐに息切れしたり、動悸を感じることもあるでしょう。特徴的な症状としては、咳とたんが出ることです。これは、心不全の影響で肺に水が溜まってしまい、うまく呼吸ができないために出てくる症状です。風邪を引いているわけでもないのに咳やたんが長期的に出るようであれば、心不全を疑ってみてもいいかもしれません。

高血圧からの心不全につながらないためには、普段の生活でストレスを溜めないようにする、塩分をとりすぎないようにする、など気をつけておく必要があります。日常的に血圧を測ることも、高血圧の抑止になりますので有効です。少しでも不安になったなら、病院などで検査を受けてみましょう。

血行を良くするはずのサウナ、血圧が高い人には逆効果な理由って?

スポーツの後や、温泉などにいくと必ずあるのがサウナです。サウナは体の代謝を上げる効果がありますから、利用しているという人も多いのではないでしょうか。最近血圧が高いな…なんていう人も、血流が良くなるなら、とサウナを利用しようと考えているかもしれませんが、高血圧の人がサウナを利用するのはとっても危険なんです。

高血圧の人にとって悪いのは、急激な血圧の上昇と同時に、急激な血圧の低下です。血圧が急激に変わることで、血管や心臓には大きな負担がかかってしまいます。サウナと言えば水風呂との往復をついやってしまいがちです。たしかに、健康な人でしたらそう問題はないかもしれません。しかし、血圧が高い人がこれを行ってしまうと、血流を良くするどころか動脈硬化を逆に促進してしまう可能性があるんですね。

「それなら水風呂に入らず、サウナだけ…」と思った方はいませんか?確かに、サウナは代謝を上げる効果がありますし、暑いので血管が拡張し、血流もよくなります。たくさん汗をかくので、ちょっと脂肪が気になっている人は手軽にサウナで汗をかこうと考えるかもしれません。しかし、残念ながらサウナで出た汗のほとんどは水分ですので、風呂あがりのビールでプラマイゼロ、むしろマイナスになってしまいます。そして、身体の水分量が少なくなるということは、血液中の水分も少なくなってしまうということ。きちんと水分をとっていないと、血液がドロドロになってしまう可能性があります。ドロドロな血液は心筋梗塞や脳梗塞の大きな原因になりますし、サウナで温まって血管が拡張することにより、血流がよくなるのは事実なのですが、そこを動脈硬化で出来た血栓が移動していまい、細い動脈に詰まってしまう…なんて例もあるんです。

このように、血圧が高い人がサウナを利用することは非常に危険で、寿命を縮めてしまう可能性も高いんです。重度の高血圧の人は、熱いお風呂に入るだけでもNGなんて場合もあります。どうしてもサウナを利用したい場合は、かかりつけのお医者さんに必ず聞いてみてください。

血圧が高い人におすすめの入浴法は、半身浴です。ぬるめのお湯にゆったり浸かると急激な血圧の上昇を抑えることが出来ますし、体内の老廃物も排出しやすくなります。半身浴の後のシャワーは、心臓に遠いところである足や手の先から始めてください。

自分に合った入浴、サウナの利用方法がわかればストレスの解消にもなり、非常に効果的です。血圧が高めで心配と思う場合は、自分の判断で利用を決めずに、必ずお医者さんと相談してください。

今や3人に1人には症状が!高血圧の患者数は相当な数になっている!

現代病の代表である、生活習慣病のひとつである高血圧。しらずしらずのうちにかかっており、脳梗塞や心筋梗塞など様々な合併症を引き起こすことからサイレントキラーとも言われています。あなたの周りにも「最近血圧が上がってきて…」など言っている人は、ひとりはいるのではないでしょうか?

今や3人に1人程度の割合で「高血圧」を患っていると言われています。昔はそんなに高血圧はメジャーなものではありませんでしたが、ここ数年で急に「高血圧は危ない!」など、テレビなどメディアで取り上げられているようになっていますし、身近に感じている人も多いと思います。ここまで急激に高血圧の患者数が増えたのは、食生活などの生活習慣が変化したことも理由のひとつですが、他にも大きな理由があります。

それは、高血圧の基準値が2008年に引き下げられたことにあります。それまでは、最高血圧が180未満、最低血圧が100未満で正常値とされていたため、高血圧に該当する人は少なく、2007には約780万9000人と、1000万人もいなかったことがわかります。しかし、2008年に高血圧の基準が厳しくなり、最高血圧が130未満、最低血圧が85未満となりました。以前の基準に比べると、非常に厳しくなったのがわかります。その結果、「高血圧」と判断された人が一気に2700万人まで増加。約4倍にもふくれあがったのです。現在は高血圧と診断される人が4000万人とも言われており、石を投げれば高血圧の人に当たる、といっても過言ではないくらいの多さに驚きを隠しきれません。

年齢の割合は、やはり高齢であればあるほど多く、2013年の調査結果によるとI度からIII度高血圧までの人数を合わせると、20代までは5%程度ですが、30代以上は10%以上の人が高血圧と診断されていて、70歳以上では53.1%と半分以上の人が高血圧と診断されていることがわかります。男女別に見てみると、男性は段階的に高血圧の患者数が増えているのに対して、女性はホルモンバランスが崩れ始める50代から急激に患者数が上昇し、40代では14%だった患者数が、50代では28.3%と約2倍にふくれあがっています。男女総数では、高血圧と診断された男性は42.9%で女性は30.2%と、男性が女性を上回っていることがわかりました。

患者数の増加にともなって医療費も増大しており、国民医療費の中で高血圧に使われている額は約2兆円となっています。非常に高額な医療費が、血圧の低下のために使われていることがわかりますね。重度な高血圧の方にとっては確かに高い医療費は問題ですが、個人個人が予防をきっちり行えば、血圧の上昇をゆるやかにすることも可能です。加齢で血圧が高くなるのはどうしようもないことですので、いかに加齢以外の原因を取り除くかが、将来の高血圧の予防に繋がっていくのではないでしょうか。

そのためにも、塩分の過剰な摂取を抑える、喫煙しない、適度な運動を心がけるなどの身近ですぐに始めることができることから、継続的に行っていくことが重要だと言えます。